エイ革は人間の歯と同じ成分でできているので、大変頑丈。昔の武士やお殿様は刀の柄の部分にエイ革を使っていたくらいなんです。噂だと、エイ革でできた”わさびおろし”があるんだとか。それでわさびをおろすと苦味と雑味がなく、すっごく香り豊かなわさびがおろせるらしい。「エイ革のわさびおろし、いつか見てみたいよね~」なんて話してたら、ありました。しかもとっても身近なところ、デザイナーのおばあちゃん家に。
早速見せてもらいに行きました。もう20年も使っているのに、使用感がずーっと良いんですって。「全然壊れないの。お父さんが生きていた頃に、これを使うと味が良いんだって言って、必ず愛用していたのよ。辛いのが好きな人はわさびの根っこの方から。辛みよりみずみずしい香りが好きな人は、葉の方からおろすと良いの」とおばあちゃん。他にも素敵なものが沢山ありました。フランスの工場まで行って買ったコーヒーメーカーや、おばあちゃんのお母様から受け継いだワニ革のバック。このワニ革のバックは60年以上使い続けているんですって。良い質のものは一生を添い遂げ、受け継がれていくものなんだなぁ、と改めて感じました。わたしたちも、そういうものづくりがしたい。

これは何年間使っているんですか?と伺うと、「これは私の母から受け継いでね・・」と、ものと一緒にその時の楽しかった思い出がたくさん出てきます。昨日のことのようにお話されていて、とっても笑顔が眩しかった。ずっと使い続けてもらっているこのバックも、とっても幸せだと思います。