コードバン(馬革)の特徴とお手入れ方法|革ブランドAETHER

  1. コードバン(馬革)の特徴、お手入れ方法|革製品

コードバンとは?

コードバンは高価なイメージ。良いものっぽいけど、持っている人も少ないし、あまり良く知らない人も多いかもしれません。コードバンが最高級革と言われる理由は一体なぜなのでしょう?まずはコードバンの特徴を、ピックアップしてみます。

・キメ細かいスムース
・使えば使うほど増す抜群のテリ
・強度は牛革の3倍!頑丈な革

革の王様

世界には200種類以上もの革があると言われています。しかし、使えば使うほど増していく強い光沢、キメの細かさは、コードバンが最高かもしれません。さらに牛革の2~3倍とも言われている丈夫な性質。これが、100年以上も前から、最高ランクの革として愛され続けている理由。
なぜ使えば使うほどツヤツヤと輝きが増していくのでしょうか?コードバンが輝いて見えるのは、スムースな表面と、オイル(油分)によるコーティングがされた状態だから。そのため、新品のコードバンにはマットな質感のものもあります。コードバンを使い込むことで、中に含まれているオイルと手の油分によって表面がコーティングされツヤがUP。さらに物と触れ合うことによって繊維が寝て、よりスムースな表面になっていきます。結果として、使えば使うほど、光沢と重厚感を持つ、美しい表情に変化するのです。

一体何の革?


では、特徴が分かったところで、コードバンとは一体何の革なのでしょう?一言で言うと、「馬のお尻」から採取できる革。でも「馬のお尻」と言っても、これがとっても奥深いんです。絵のような、「シェル」と呼ばれる部位からしか採れません。大体一頭につき30デシくらいしか採れない。普通の牛はだいたい240デシとれるから、比率として、約8分の1しか採れません。つまり、素材自体が希少なのです。しかも!コードバンは、全ての馬から採れるわけではありません。
コードバンの原皮を採ることができるのは農耕馬だけ。馬肉文化のあるヨーロッパにおいて、食用の農耕馬のお尻の皮だけがコードバンとして利用されるのです。なぜ農耕馬からしか採れないのかというと、サラブレットやポニーなどの「走ること」を得意とする馬は、お尻の筋肉が引き締まっているので、製品として使えるほどの大きさのコードバン層を持っていないのです。

コードバン層とは?

ん?そもそもコードバン層って?
コードバンの正体は、繊維密度の高いコラーゲンのカタマリ。放牧された農耕馬が、オオカミなどの外敵に噛み付かれたとき、重症にならないように身についたもの。いわば自然の産物のため、自然に近い環境で育った馬からしかコードバンを採掘することができないのです。
機械化が進んだ現代では、農耕馬が少なくなっている上に、大きなコードバン層を持つ馬が減少していることから、希少性が高まり、価格は上がり続けています。

革のダイヤモンド

馬のお尻の皮、表面と裏面は、コードバン層にはなりません。中間にあるわずか2mmほどの層だけが、コードバンになるのです。臀部(お尻)の分厚い革に守られた厚さ2mm程度のコードバン繊維は、革のダイアモンドと言われるくらい、硬くて丈夫。普通の革は、横にも伸びるますが、それは水平に繊維があるから。コードバンは垂直だから、全く伸びないんです。だから、その分、衝撃に強くて、頑丈。そしてなめした革からミリ単位でコードバン層だけを削りだすのは熟練の技で難しい工程です。その削っていく様が、宝石の採掘作業に似ていることから、「革のダイヤモンド」と呼ばれています。

こんなに希少でカッコイイ革なのに、ほとんどが男性向けのデザインで、女性向けの商品は滅多にありませんでした。女性にもこのコードバンに触れてみて欲しい!できれば使ってもらって、ずっと、永年愛用して欲しい。そうすると、どんどん輝きが増して、自分だけのとっておきのものになる。だから、私たちは女性のためのコードバンを作ることにしました。こだわったのはカラーリングとデザイン。

女性のためのカラーリング

コードバンのカラーリングはほとんどが、「染料仕上げ(アニリン仕上げ)」というもの。染料は水に溶けやすい成分のため、均一な色合いにするのは難しいのですが、その代わり、革本来の風合いや表情を残した、自然な色に仕上げることができます。コードバンの風合いや表情を活かす染料といえるため、コードバンのカラーリングは染料仕上げが常識。その反面、女性らしい淡い色で染めようと思っても、そのものの風合いが残るため、色味が綺麗に出せず、どうしても黒や茶色など深いのカラーリングになってしまいがちです。

これに対して、「顔料仕上げ」と呼ばれる染料方法もあります。革の表面を水に溶けにくい塗料で塗ることで、均一な色合いを表現することができる技法。ただし、革の風合いを殺してしまいます。私たちは、深い色味のクラシックレッドとネイビーは染料仕上げで染め上げました。でもどうしても、桜の淡いピンク色のコードバンを作りたかった。だから、桜色に関しては、染料と顔料を半々で、染めて淡い色を実現することができました。

嬉しかったのは、お世話になっているコードバン博士に、「コードバンでこんな色は初めて見たよ!すごいね!」と褒めてもらったこと。染料だけで染めたり、顔料だけで染めたり、半々で染めたり、配合量を変えてみたり。いろいろやってちょっとづつ理想に近づけていきました。職人さんにもとことん付き合ってもらって、突き詰めて良かった。男性の世界と呼ばれる革の世界ですが、女性にこそ使って欲しい美しい革は、世界にまだまだたくさんあります。その美しい革をこれからも皆さんに届けていきたいと思っています。

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