日本の夏色とエーテル

花とエーテル

日本の夏色とエーテル

皆さま、こんにちは。

7月も下旬に入り、夏真っ盛り。夏服のおしゃれ、楽しんでいますか?
海外からは、「服装が地味・シンプルすぎる」なんて、少し厳しい意見もある日本のファッション…。

でも、私達日本人は、ことファッションにおいて、古来から優れた色彩感覚を持っていることをご存知でしょうか。

本日は、日本で古くから伝わる美しい夏の色と、和色に関する面白いエピソードをご紹介します。

美しい和色に合う、エーテルのアイテムも併せて掲載しますので、ぜひご覧ください。


抵抗の「四十八茶百鼠」

日本の夏色とエーテル

日本人の色彩感覚の豊かさを表すエピソードとして有名なのは、「四十八茶百鼠」(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)。

この言葉が生まれたのは、江戸時代後期。この時期、町人が商売によって財を成し、少しずつ衣類にもお金をかけるようになりました。
庶民が華美な服で着飾る様子は、身分の高い武士にとって面白くありません。そこで、武士の面目を守るため、江戸幕府が「奢侈禁止令」(しゃしきんしれい)を発令します。

これは、一言で言うと「贅沢は犯罪」という条例で、庶民に倹約を強制させるもの。この命令により、庶民が着ることが許された着物は、なんと茶、鼠、藍の質素な3色のみになったのです。

日本の夏色とエーテル

しかし、そこは江戸っ子。幕府の命令といえど、簡単には諦めません。

庶民たちは自ら茶、鼠、藍を絶妙なトーンで染め分け、お洒落で粋な新色を次々に作り出します。

この中で誕生した膨大なカラーが、「四十八茶百鼠」。
実際に48種類の茶色と100種類の鼠色(グレー)があるわけではなく、そのくらい多くの色生まれたということを揶揄した言葉です。

日本人の色彩感覚の豊かさだけではなく、「身分に関係なく個性やファッションを楽しみたい!」という、当時の人々のおしゃれに対する純粋な想いまで伝わってくるエピソードですよね。


日本の夏色とエーテル 1

日本の夏色とエーテル

ナショナルカラーとしても「ジャパンブルー」(藍色)が採用されているように、日本の色というと青を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
作家ラフカディオ・ハーンが来日した際、日本のことを「神秘的なブルーの国」と絶賛したことも有名なエピソード。

エーテルにも、神秘的なブルーカラー、そして青に映えるホワイトカラーのアイテムが沢山あります。今回はそのごく一部を、和色とリンクしてご紹介します。

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画像上段:「シュクレ」マスクケース パウダーブルー
〈藍白(あいじろ)〉藍染めの最初の過程で得られる極めて薄い藍色。わずかに青い白。
〈象牙色(ぞうげいろ)〉アイボリー。純白よりも日本人の暮らしに馴染む白。

画像中段:「アミュレット」 ホワイト
〈卯の花色(うのはないろ)〉可憐な白い花を咲かせる初夏の風物詩「ウツギ」の別名。

画像下段:「ディアマン」二つ折り財布 ブルーグレー
〈紅碧(べにみどり)〉ごくわずかに紅がかった淡い空色。ほのかに紫味を帯びている。

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日本の夏色とエーテル 2

日本の夏色とエーテル

和色と聞いて思い浮かぶ色のもう一つは、ピンク色。やはり、国花でもある桜をイメージしますよね。

色名で言う「桜色」は、殆ど赤みを感じない白に近いカラー。光に透けた花びらの、一瞬の色味を映し取ったかのような繊細な色彩です。
一口にピンクと言っても、多彩なトーンがある日本の色。エーテルの繊細なフェミニンカラーアイテムにも、和色をリンクさせてみました。

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左:「エクラ」シリーズ サクラピンク
〈撫子色(なでしこいろ)〉英語のpinkの由来にもなった花。混じり気のない、ストレートな青みピンク。

右:「エクラ」 イニシャルチャームブレスレット ガーデニアアイボリー
〈胡粉色(ごふんいろ)〉貝殻から作られる白色顔料。日本人形の肌の着色にも使われる柔らかなホワイト。

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日本の夏色とエーテル 3

日本の夏色とエーテル

最後にご紹介するのは、みどり色。
日本の“みどり”には「緑」、「翠」、「碧」の3つが存在します。

…草木のような深いグリーン。黄身がかっている。
…カワセミの羽を思わせるグリーン。ブルーに近い。
…あおみどり。限りなくブルーに近いグリーン。

先にご紹介した通り、日本は「青」の国。もともとは緑、紫、灰などの色もすべて「青」というくくりだったようです。
「翠」と「碧」の二色が、一見グリーンには見えないほどブルーに近い理由も、そこにあるのかもしれません。

エーテルのグリーントーン、緑がかったアイテムにも、和色をリンクさせてみました。

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上段:「ニナ」 がま口長財布 ローズマリー
〈薄青(うすあお)〉黄みの淡い浅緑色。わずかに黄、灰がかったグリーン。

下段:「アリュール」 キーケース アイシーブルー
〈勿忘草色(わすれなぐさいろ)〉春~夏によく見られる、ワスレナグサのような薄い青。

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夏こそ色を楽しんで

冒頭で述べたように、私たち日本人のファッションは、シンプルに見られているようです。特に、薄着の夏は服装が単調になりがち。

「いつものファッションに華やかさを足したい…」 そう感じたら、ぜひエーテルを覗いてみてください。
夏に映える美しいカラーのアイテムをたくさんご用意してお待ちしています。

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