みなさん、こんにちは。エーテルの清水です。
小寒に入り寒さに耐える厳しい季節ですが、四季折々、冬には冬の美しさや魅力があります。ただ、今年は、いつにも増して春が待ち遠しい。早く暖かくなって欲しい、そんな想いが募ります。
さて本日は、さまざまな想いを込めながら、私たちをさり気なく勇気づけてくれる自分だけの花、「誕生月の花」についてお届けします。花にまつわる歴史や花言葉など、ひとときの休息になれば幸いです。
毎月ご好評をいただいている、ブーケプレゼントもご用意しています。ぜひ、最後までお付き合いください。
1月の誕生花“シンビジウム”
みなさんはご自分の「誕生月の花」をご存知でしょうか?誕生石のように、色や形、メッセージで彩りを与えてくれるお守りのようなお花、それが「誕生花」と呼ばれるものです。
誕生花は、種類や由来はひとつではなく、古くはギリシャ・ローマまで遡るという話もあります。自然がより身近にあった時代、季節の移ろいを告げるように咲く花は、人々にさまざまな物語を想像させたのでしょうね。
「誕生花(誕生月の花)」とは、そんな遥か昔の人々のピュアな感性に触れることができる愛おしい文化なのかもしれません。
今回ご紹介するのは1月の誕生花「シンビジウム」。世界4大洋ランのひとつで、日本では胡蝶蘭に並んでもっともポピュラーな洋ランではないでしょうか。
花の名前シンビジウムは、ギリシャ語で「舟の形」を表しています。唇弁(しんべん)という唇状の花びらの形が、くぼんだ舟底の形に似ていることから名付けられたと言われています。
東南アジアなど温暖な地域が原生のシンビジウム。その個性的で神秘的な姿は、古代の人々にさまざまな想像をさせたことでしょう。みなさんは、どんなカタチや物語をイメージされるでしょうか?
花言葉は「飾らない心」
エーテルでは、切花からお庭も手がける「ハナと枝」のフローリストみどりさんに素敵なお花をセレクトしていただいています。今回は、2種類の色の違うシンビジウムを紹介してもらいました。
シンビジウムの花言葉は『飾らない心』『素朴』『高貴な美人』。
ラン科の花の中では、控えめで落ち着いた色が多いことにちなんだ花言葉なのだとか。たしかに、みどりさんセレクトのシンビジウムも、色合いといいカタチといい柔らかで可愛らしいですよね。
また、色ごとの花言葉も素敵です。
ピンクの花は『上品な女性』
黄色の花は『誠実な愛情』
白の花は『深窓の麗人』。
どの花言葉にも品格が溢れています。1月生まれのみなさんは、凛とした冬の空気のように澄んだ花言葉に守られている。ふとした時に、この花言葉を思い出していただけたら嬉しいです。
シンビジウムは、長崎のグラバー庭で有名なイギリス人の商人トーマス・ブレーク・グラバーと共に、1859年に日本に渡ってきたと言われています。当時のイギリスでは、洋ランの交配による栽培が盛んに行われていたのだとか。
日本にも、東洋ランと呼ばれる原種が咲いていましたが、西洋ランに比べるととても控えめ。西洋のランを見た当時の日本の人々は、その華やかさに魅了されたことでしょう。
シンビジウムや胡蝶蘭は、鉢植えのイメージがありますが、今回ご紹介するように切花で一輪飾るだけでもとても華やか。暑さにも寒さにも強く日持ちのする花ですので贈り物にもおすすめです。
誕生花のブーケをプレゼント!
この連載では、毎月の誕生花のミニブーケをプレゼントいたします!
「その時々、一番美しいお花をお届けします」とみどりさん。プレゼントのブーケは、お届けのタイミングで旬のお花を選んでいただきますので、お花の色や種類はお任せくださいね。
最後になりましたが、1月生まれのみなさまお誕生日おめでとうございます!どうぞ素敵なお誕生日をお過ごしください。
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※今月の応募キャンペーンは締め切らせていただきました。ご参加ありがとうございました。当選者の方には、ご記入いただいたメールアドレスに後日ご連絡させていただきます。メールフィルタをご利用されている場合は、[aet.jp]ドメインからのメールを受信できるように設定してください。
【シンビジウム】
英名:Cymbidium
分類:ラン科シュンラン属(シンビジウム属)
原産地:東南アジア、南アジア、オセアニア
別名:シンビジューム,コトウラン(虎頭蘭)
開花期:冬~春
誕生花:1/14 1/17 12/18 11/7
花もち:2週間〜1ヶ月