2022/3/4 update
3月8日はミモザの日
みなさん、こんにちは。
東京でも例年より早く桜の開花が宣言されましたね。のびのびと外に出る機会が減っていますが、いつのまにか陽射しも、風も、すっかり春らしくなりました。
というわけで、本日の“旬の花と、花言葉”3月篇は、これからの季節のように気持ちを明るくしてくれる黄色のお花たちをピックアップ。人気の“ミモザ”を中心にご紹介しますね。
みなさんにお花のパワーをお届けしている毎月好評の“季節のミニブーケ”のプレゼントもありますので、どうぞ最後までお付き合いください。
心をふわりと明るくする花「ミモザ」
この時期、花屋さんの店先や庭木などを彩る花と言えば「ミモザ」ですよね。エーテルの過去のコンテンツでも何度かご紹介していますが、今や春の人気の花として定着した感がありますよね。
ミモザは、オーストラリアが原産のオージーフラワー。「ミモザ」というのは俗称で、マメ科ネムノキ亜科アカシア属の植物で「アカシア」の木に咲く花を「ミモザ」と呼んでいます。
3月8日の国際女性デーについてはご存知の方も多いと思います。1975年に国連が定めたこの日は、女性たちの権利のために戦った人々の勇気と決断を讃えると同時に、社会での女性の平等な活動や活躍を考えていく大切な日です。
イタリアでは、ちょうどこの時期に開花するミモザの花を国際女性デーのシンボルツリーとして3月8日を「ミモザの日」と呼んでいます。男性から女性へまたは女性同士がミモザの花を贈り合うという習慣があるそうで、この季節になると街中がミモザイエローで華やぐのだそうです。
コロナ禍以前には、大勢の女性たちがレストランでの女子会を楽しんでいたそうで、ミモザの彩りと女性たちの笑顔があふれる大切な一日だったと言います。そんな日常が早く戻ることを祈りたいですよね。
気持ちよく晴れた日の太陽のように、明るいイエローが元気を与えてくれるミモザ。その花言葉もあたたかなものが多く、国によって、また、花の色などによって、いくつかの花言葉が存在しています。
広く一般的に知られている花言葉は、『感受性』『思いやり』。
イタリアでは、ミモザの日の風習と重なる『感謝』。
また、『秘密の恋』という花言葉は、アメリカ先住民の愛の告白にミモザが使われたという言い伝えが影響していると言われています。その他にも、『優雅』や『友情』といった花言葉も。
どの花言葉にもあたたかな印象がありますよね。花の色も黄色ですから好みを気にすることもありません。恋人はもちろん、家族や友人など大切な人への贈り物にぴったりですね。
品種が豊富なミモザを楽しもう
「ミモザ」とひとくちに言っても、その種類はとても豊富。庭木としても切り花でも、品種によって花や葉の形、雰囲気がそれぞれ異なります。
庭木の場合、どのくらいの高さがいいのか、どんな葉の形が好みか、春に咲く花の色を想像しながら選ぶと楽しいですよね。
花屋さんなどで一番見かけるのが「ギンヨウアカシア」と呼ばれる品種。一般的にミモザと呼ぶ場合には、この品種を指していることが多いようです。
この写真のように、明るいトーンのレモンイエローの花が特徴的。葉は小ぶりで色もやや淡いグリーンと控えめで、コロンとした花がよく目立つ華やかなタイプです。
満開の状態であれば、ひと枝活けるだけでも十分な存在感がありますよね。晴れた日の空をイメージさせる水色の花瓶との相性もバッチリです。
白い花瓶に活けたのは、「フサアカシア」と呼ばれる品種。ギンヨウアカシアに比べると花も葉も大きく、葉っぱの印象が強いダイナミックなタイプです。
南フランスで毎年行われている「ミモザ祭」に使われるのは、このフサアカシアなのだとか。原産国はオーストラリアですが、ミモザは南仏の気候とも相性が良くこの地方を代表する花になっているのだそうです。
そして、赤いフラワーベースに活けているのが「パープレア(プルプレア)」という品種です。ギンヨウアカシアの紫葉タイプで若葉が紫色をしています。赤紫色をした枝と黄色の花のコントラストがなんとも個性的。
赤いフラワーベースに活けると他のミモザとは違った雰囲気が楽しめます。オシャレな友人や恋人には、この赤がアクセントのミモザがオススメですよ。
黄色から咲きはじめる春の花たち
「春は、黄色から」。こんな言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
春になると黄色い花から咲き始めるという意味なのだそうです。実際に科学的なデータがあるわけではないようですが、黄色い花の5割程度は春に咲いているのだとか。
また、受粉を必要とする植物たちの昆虫を引き寄せるための戦略であることは確かなようで、春にいち早く活動をはじめる昆虫たちは、この“黄色”に敏感なのだそうです。
今回「ハナと枝」のフローリストみどりさんに選んでもらったのは、個性的で存在感のある大人のイエローフラワーたち。
例えば、鳥のようなフォルムの小さな花が集まるクリーム色の花「エピデンドラム」は、他の植物が育たないような木や岩に根を張って成長する孤高の花。その他にも、原産国が異なるユニークで魅力的な花が集まりました。
○エピデンドラム
ラン科エピデンドラム属 原産地:中央アメリカ/南アメリカ
花言葉:『孤高への憧れ』『可憐な恋』
○ラナンキュラス アベロン
○ラナンキュラス ラックスピュタロス
キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属)
原産地:西アジア/ヨーロッパ東南部/地中海沿岸
花言葉:『魅力的』『やさしい心遣い(黄色の花)』
○ラケナリア オーレア
キジカクシ科ラナケリア属 原産:南アフリカ・ケープ地方
花言葉:『変化』『好奇心』
○コロニア・バレンティナ
マメ科コロニラ属 原産地:南ヨーロッパ/地中海東部沿岸
花言葉:『上品』『ぬくもり』
○チューリップ ラスタパーロット
ユリ科チューリップ属 原産地:中央アジア/北アフリカ
花言葉:『博愛』『思いやり』
○ブルビネラ(バルビネラ)
ツルボラン科ブルビネラ属 原産地:南アフリカ/ニュージーランド
花言葉:『休息』
“菜の花”や“たんぽぽ”が春の季語であるように、たしかに春には黄色の花が良く似合います。そよ風に気持ちよく揺れる花たちの様子が目に浮かびますよね。
ミモザと一緒に飾ってみると、ハッとするほど明るくて、楽しくて、ウキウキとした気分に。間違いなく、そこにあたたかな季節が広がりました。
品種の違うミモザをブーケにするもよし、個性的な黄色の花たちとミックスするもよし、皆さんもぜひ、黄色をテーマにした花選びをぜひ楽しんでみてください。
ミモザ色の“ニナ”で季節を身につけて
エーテルにはミモザ色で染めあげた素敵なお財布があります。クロコの型押しレザー「ニナ」のがま口財布です。お花は季節が過ぎると枯れてしまいますが、エーテルの革小物なら、いつでも美しいミモザ色を身につけることができますよね。
クラシカルなトーンのミモザカラーですから、洋服やバッグなどファッションアイテムとの相性もよく大人の差し色にオススメです。春はもちろん、季節を通して楽しめるカラーです。
「皮革の宝石」とも評されるクロコダイルの型押しに、エナメル調の美しい光沢、そして、元気の出るミモザカラーとラッキー要素も満載です。
お財布にはついつい縁起を求めてしまうもの。元気の出るビタミンカラーのアイテムは、派手すぎるとなんだか気恥ずかしいのですが、ミモザ色のニナには落ち着きと品があります。
さり気ない縁起とファッション性。美しいアイテムを身につけると、自然と感性が豊かになるものです。魅力的なエーテルだけのミモザ色をぜひお楽しみください。
季節を呼ぶ“ミニブーケ”をプレゼント!
香りが強く香水の原料としても好まれているミモザ。少々の切花では残念ながらそれほど強い香りはしませんが、大きめのブーケにしたり、スワッグやリースにすれば、フレッシュな若葉が混じったような香りが楽しめると思います。
「切り花のミモザを購入するなら満開のものがオススメ。切り花にすると蕾が咲くことはまれです。産地の良いもの、また花のプロによる前処理が重要なので、ぜひきれいに咲いているものを選んで購入してください」と、フローリストのみどりさんからアドバイスをいただきました。
満開の状態をキープできるのはわずかな時間ですが、ドライでも楽しめるのがミモザの良いところ。リースやスワッグなら飾ったままでOK。プレゼントにもぴったりですよね。
この連載では、毎月1名様に季節のミニブーケをプレゼントしています!
いつも素敵な旬のお花を教えてくれる「ハナと枝」のみどりさんに、瑞々しい旬のお花を選んでもらいますので、どんなブーケが届くかお楽しみに!
みどりさんのセンスが光る個性的で美しい花が、季節の彩りを連れてきてくれるはずです。ぜひご応募ください!
応募締切:2021年3月30日(火)まで
※今月の応募キャンペーンは締め切らせていただきました。ご参加ありがとうございました。当選者の方には、後日ご記入いただいたメールアドレスにご連絡させていただきます。メールフィルタをご利用されている場合は、[aet.jp]ドメインからのメールを受信できるように設定してください。
【ミモザ】
学名:Acacia decurrense var.dealbata
分類:マメ科(ネムノキ亜科)・アカシア属
原産地:オーストラリア
別名:ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)
開花期:春
誕生花:2/17 4/3
花もち:1週間程度(ひとつの花は1日)