「この色めっちゃ良くないですか?! このパープリッシュがかった上品なグレイ、なかなか出ないんです! この工場、イタリアのエキゾチックレザー専門の会社で、パイソンの種類がすっごい多くて、こんな綺麗なパイソン、日本のレザーフェアに行っても絶対にないし、こんなにおしゃれな色は、イタリアのセンスのある職人じゃないと出せないから、滅多に、、、出逢えないんです!ピンクも、こんなにニュアンスのある色彩は、いくら色調整しても出せないんですよ。グレイっぽい、でも青白味のあるピンク、イタリアの染色師はさすがだなぁ~。 この革求めてイタリアに行ったんですけど、わざわざ半ツヤの加工にしてもらいました。なんでかっていうと、使えば使うほど、手の油を吸収して、もっとツヤが増すんです。面白いですよね。だからわざわざ変化が出るように加工してもらいました。使っていくとテリが出てもっと良い味になりますよ~。しかもこれ、原皮の状態でこんなに薄いんですけど、めっちゃ丈夫な上等中の上等な革なんです。 だから軽くて丈夫で、しかもセンスの良い財布ができますよ!!」
と、デザイナーが興奮しながらものすごい勢いで、嵐のように来て、嵐のように去っていきました。 パイソンの革がイタリアから届いた日のお話でした。