こんにちは!エーテルスタッフの真田です。
休日もめっきり家にいる時間が増えました。
大きいバッグを持って出かけることも少なくなり、小さいバッグが気になる今日このごろ。
エーテルのバッグは、ただ置いておくだけでも華やかで気分が上がります。
今回はそんなエーテルのバッグから、新作の制作秘話のご紹介。
新たなエーテルの顔になりそうな、巾着バケツ型バッグ「ブルジョン」へのこだわりを
デザイナーの松本に聞いてみました。
つぼみが “咲く”ようなバッグ
-新作”ブルジョン”を作ったきっかけは?
松本:世の中がリモート体制になった時に、気分を明るくするために家に花をおく機会が増えたんです。
とくに好んでバラを飾っていて。
つぼみから花が開いたりすると、こっそり嬉しくなったり。
その曲線の美しさや、花びらに触れたときの柔らかさに癒されて、花があるだけでテンションが上がるんですよね。
それで、「花を持つようにバッグを持てたらな~」と思ったり、外に出かける機会が減った今だからこそ、「花を飾る感覚でバッグを部屋に置けたらな~」と思ったのがこのバッグを作ったきっかけです。
そこから、柄が苦手な方でも持てるように、無地革で花を想起させるデザインのバッグ企画が始動しました。
感触ですら、本物の花びらに近づけたかった
-新作”ブルジョン”のこだわりポイントは?
松本:たくさんありますが、1番はこの形状ですね。
バラを横から見たような姿にしたくて、何度もサンプルを作り直しました。
最初はもっとプリーツ部分が浅くて、花びら感が思うように出なかったので、花びらの丸みと曲線美が出るように、mm単位で高さを調整しました。
-企画から完成まで、かなり時間をかけて製作していましたよね。
松本:苦戦しましたね(笑)
とくに、花びらのような柔らかいプリーツを作るのに苦労しました。
形をキープさせようと思うと、分厚くなるし、固くなる。触った時の感触ですら、本物の花びらに近づけたかったんです。
革の厚みを何度も調整したり、うすーーーーーく加工した芯を入れたり。
プリーツ部分を触ってもらうと分かるのですが、中に入れた芯の、折り目の谷部分をほんの少し漉いているんです。そうすることで、厚みを出さずに柔らかく形状をキープしています。
苦労した分、思っていた形が完成した時は、最高に嬉しかったですね。
持つだけで、その人のこだわりや魅力が表現できるバッグ
-新作はサンプル制作時にスタッフが実際に使用し、使いやすさを試しています。ブルジョンは真田が使用担当でしたが、いつものコーデに”ブルジョン”を持つだけで、すごいオシャレになりますよね。ワンピースなどのフェミニンな服装にはもちろん、TシャツにGパンのカジュアルコーデなど、どんな服装にも合わせやすいのでびっくりしました。持ち歩いていると、「どこのバッグ?」って何度も聞かれて、鼻が高くなりましたよ(笑)
松本:それは良かった(笑)
持つ人の魅力をさらに引き出せたらいいなと思いながらデザインしているので嬉しいです。
このバッグは、いつものコーディーネートに加えるだけで、オシャレに、そして少し華やかになるように作っています。洋服だと組み合わせが難しかったりしますが、バッグは持つだけでその人の個性やこだわりが表現できるのが魅力。だから、こちらがコーデの幅を絞ってはいけないと思っています。
使いやすさもデザイン
-しかもかなり使いやすかったです。手が入る程度に口を絞っておけば、いちいち開け閉めせずに物の出し入れができるので楽でした。花びらプリーツのおかげで防犯的にも安心でしたし。見たときは、持った時にプリーツ部分が邪魔になりそうだと思いましたが、使ってみたら全く気にならなかったです。
松本:巾着のプリーツ部分は芯を入れたことで型崩れしないので、口を開けていても綺麗な形状が保たれます。
また、ハンドルがプリーツに邪魔されないようにスリットを入れて工夫しました。
使いやすさもデザインしています。 見た目が個性的でオシャレなバッグって、極端に荷物が入らなかったり、使いづらかったりしがち。でもバッグなので、使いづらいのはNGだと思うんです。
-手持ちでも肩掛けでも使える2wayなのも嬉しいです。しかも革なのに軽いですよね。
松本:軽さにはいつもこだわっています。「革って重いから苦手」という意見をよく聞くので。重いと使用頻度が減っていきますし、どんなにオシャレでも使いやすくなければ意味がないですもんね。
使いやすさでい言うと、リップとかコンパクトがすっぽり入るインナーポケットが付いているので、収納面も使い勝手がいいと思います。最初はポケットはひとつで考えていたのですが、あるスタッフから「ポケットは2つ欲しいし、コンパクトが入るくらいの大きさじゃなきゃ使いづらい」と言われて修正しました。
サイズ感は小さめながらマチがあるので、収納力あり。ミニバッグに入れたいもの、例えばスマホや財布、ハンカチなどのお出かけ必需品が余裕で入る大きさにしています。
花のように、ときめきのあるバッグ
-お出かけ中だけではなく、部屋に置いている時も、その空間がオシャレに見えたのも良かったです。
松本:嬉しいです。部屋に花を飾ると、空間が明るくなる感じがするように、そこにあるだけでときめいたり、嬉しくなったり。持つ人が少し前向きになれるバッグを作っていきたいと思っています。
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インタビュー中、バッグの話をしている松本は、いつにも増して活き活きしていました。ただのバッグだけれど、自分のとっておきを持つことで、より気持ちいい時間や空間を作ることができる。そのとっておきがエーテルだったら嬉しい。そんなデザイナーの想いに触れて、このバッグへの愛着がより一層強くなりました。
ブルジョンは9/4(金)より発売開始。みなさま楽しみにお待ちくださいね。