みなさん、こんにちは。
お花屋さんでは12月下旬から桜の枝物が並んでいます。
我が家では一足早く開花しましたよ。毎朝つぼみの膨らみをチェックして、「もうそろそろ咲くかな」なんて思うと、なんだか嬉しくて、やっぱり日本人は桜が好きなんだなぁとつくづく思います。
そもそも日本の桜の歴史ってどのくらい古いのでしょうか。今日は桜の歴史や花言葉をご紹介したいと思います。
そして桜をモチーフにした新作と、新しい企画の予告があります!どうぞ最後までお付き合いください。
桜の歴史は、日本最古の「古事記(712年)」の記録より始まります。
古事記の中で「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」と呼ばれる女神が、霞(かすみ)に乗って富士山の上空へ飛び、そこから花の種を蒔いたと記述されています。
「木花開耶姫」が桜である所以は、美しい姿である反面、神としては寿命が短かく、桜を思わせる記述であることや、「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」の「さくや」が「桜」の由来だという説があるためです。
この時代からすでに、「桜は美しく短命」とされていたんですね。
記述に残る桜の記録はこの辺りから始まっていますが、それ以前の時代 (弥生・古墳・飛鳥) では、桜は穀物の神が宿る「神聖な樹木」として祭られていたと言われています。
これらの歴史を振り返ると、「精神の美」「優美な女性」という桜の花言葉が付けられるのも納得です。
桜全体の花言葉は「精神の美」「優美な女性」ですが、品種によってもそれぞれに花言葉があります。
ちなみに桜の品種は、日本国内だけでも固有種や交配種を含めて、なんと600以上もの種類が確認されているんだとか。
その中でも人気な品種の花言葉をご紹介しますね。
ヤエザクラ(八重桜)その名の通り、八重に咲く桜です。
花言葉は、「おしとやか」「豊かな教養」。
学校に良く植えられている桜の種類であることが由来しているそうです。
ヤマザクラ(山桜)野生種の品種です。
花言葉は、「あなたに微笑む」「高尚」「淡白」「美麗」。
シダレザクラ(枝垂桜)姿が枝垂れているそのルックスから枝垂桜と呼ばれる品種です。
花言葉は、「優美」「ごまかし」。
ヒガンザクラ(彼岸桜)他の桜より少し早い3月中旬から咲く品種です。
花言葉は、「心の平安」「精神美」「独立」。
フユザクラ(冬桜)年に二回、冬にも咲く珍しい桜です。
花言葉は、「冷静」。
ソメイヨシノ(染井吉野)日本で一番多く植えられ、最も人気のある桜です。
花言葉は「純潔」「優れた美人」。
それぞれに付けられた所以がありますが、花言葉を調べると、その花の生まれた土地や歴史、日本の文化の背景まで分かることもあり、大変面白いです。
おうち時間、こんなことを調べながら花を眺めて過ごすのも、季節を感じる一時。
ソメイヨシノの誕生は江戸の末期。
「エドヒガンザクラ」を父に、「オオシマザクラ」を母に自然交配した伊豆半島のサクラを、江戸の染井村(現在の東京都豊島区)の植木屋が発見したとされています。
明治維新後、今までのサクラの名所にあったヤマザクラは、新政府の意向で、新しく登場したソメイヨシノに植え替えられました。接ぎ木で増えるので、成長スピードも速く様々な場所に植樹され、瞬く間に日本全国に広がっていきます。現代における花見桜は、70%以上がソメイヨシノだと言われているほど。
一方で、ソメイヨシノの植え替えの話を聞いた、もしくは実際に見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
人がお世話をしなかった場合、ソメイヨシノの寿命はおよそ60年と短命。全国のソメイヨシノは戦前に植えられたものが多いので、現在その多くが寿命を迎えています。ですのでソメイヨシノの植え替えが急務となっているのです。
一重に桜といっても、品種によって寿命も歴史も全く異なるんですね。
また、私たちがお花見を楽しめるのは、管理をしてくださっている方たちのおかげなのだと改めて思います。
おうちで桜を楽しむなら、真冬の12月下旬頃に一足早く登場し、3月まで長い間お花屋さんに並ぶ啓翁桜(ケイオウザクラ)がおすすめ。手に入れやすく、愛らしい花色が特徴です。我が家でも飾っており、美く咲いています。
近所のお花屋さんに聞くと、ケイオウ桜は散った後の新緑がとっても綺麗なんだとか。
「花が散った後の枝を花瓶に挿したまま置いておくと、今度は鮮やかな葉緑がでてきます。真冬から新緑の季節まで、長い期間楽しめるおすすめの桜。購入する際は、花の色が鮮やかで、花芽がたくさんついているものを選ぶのがポイント」だそうです。
今年は外でのお花見は難しそうですが、おうちの中でゆっくり楽しむのも、四季を感じられて良いかもしれません。
さて、ここからはとっておきのお知らせです。
3/5(金)より新しいサクラ柄の革が登場します!
モチーフとなったのはソメイヨシノ。満開の時期、桜並木が広がる道沿いは、一気に淡いピンク色に染まりますよね。
今年も冬が明けて春がやって来たんだなぁと、気持ちが明るくなる優しい桜色。
いつでも手元にその桜を眺めていたい、そんな想いからこのサクラ革を制作しました。
花柄は気になるけど派手、苦手…という方にも持っていただけるよう、 水彩画の淡く柔らかいタッチをそのまま革に落とし込み、優しく落ち着いた印象に仕上げています。牛革にオーロラのパール加工を施しているので、上品なツヤ。しっとりと大人可愛い、桜革の登場です。
製品はキーウォレット、ファスナータイプの二つ折り財布、かぶせ型レター型の3つをご用意。
さて、本日は桜にまつわる話をご紹介してきました。
今年はみんなで集まってワイワイお花見..というのは難しそうですが、
おうちでゆっくり桜が開花するのを楽しんだり、桜餅や桜茶を淹れて食を楽しんだり、はたまた歴史を振り返ってみるのもいいかもしれません。
エーテルでは皆さまの春がよりわくわくします様に、引き続き、季節を感じられるアイテムをご用意していきたいと思っています。どうぞお楽しみに!