みなさん、こんにちは。
朝陽がのぼる時間がぐんと早くなりましたね。桜が終わって木々が芽吹くこの季節。若葉の淡い色合いがとても美しく、何かと息苦しい日々に爽やかな空気を贈ってくれているようなそんな気がしています。
本日の“旬の花と、花言葉”4月篇は、少し季節を先取りして来月の母の日に贈りたい魅力的な“カーネーション”をご紹介します。定番のイメージを覆すモダンなお花を揃えました。
また、毎月好評の“季節のミニブーケ”のプレゼントもありますので、どうぞ最後までお付き合いください。
愛され続ける花「カーネーション」
幾重にもなるフリル状の花びらが、ドレスを着たプリンセスのように華やかな「カーネーション」。ナデシコ科の多年草でギリシャ時代から愛されている歴史のある花です。
17世紀のヨーロッパですでに300種類以上の品種があったと言われるほど世界的にも人気があり、日本にも江戸時代には輸入されていたんだとか。
ただ、日本の建築様式や和装の暮らしにフリフリで洋風のお花は少し早かったのか、カーネーションが本格的に定着するようになったのはさらに時代が進んでからになりました。
現在、カーネーションには、1本の茎に一輪咲きの「スタンダードタイプ」と小花が枝分かれして咲く「スプレータイプ」があります。また、花びらの縁がギザギザしているものは剣弁咲き、縁が丸いものは丸弁咲き、そして、スプレータイプの花は、スター咲きと呼ばれています。
花の色や花びらの形が豊富なカーネーションは、花言葉も色とりどり。メインの花言葉の他にも様々なメッセージが存在しています。
メインの花言葉は『無垢で深い愛』。
カーネーションの花言葉は、キリストの伝説からつけられたと言われています。キリストの処刑で聖母マリアが流した涙の跡に咲いた花として、キリスト教の宗教絵画に多く描かれているのだそうです。
さらに、色ごとの花言葉も豊富です。
赤いカーネーション:『母への愛』
ピンクのカーネーション:『感動』『女性の愛』『美しいしぐさ』
白いカーネーション:『純粋な愛』『愛情は生きています』
オレンジ色のカーネーション:『清らかな慕情』『熱愛』
青いカーネーション:『永遠の幸福』
緑色のカーネーション:『癒し』『純粋な愛』
ちなみに、黄色のカーネーションには『嫉妬』などネガティブな花言葉がついているので贈り物には要注意ですが、基本的には大切な方への贈り物にぴったりの選びやすいお花です。
染め、香り、豊富なバリエーション。
いつもこの“旬の花と、花言葉”で美しいお花を選んでくださっている「ハナと枝」のフローリストみどりさん。今回も、カーネーションのイメージがアップデートされるような魅力的なお花を教えてくれました。
「グリーンと黄色は“染め”のカーネーションです。コンディションの問題で普段はあまり選ばない輸入物なのですが、これはグラデーションがキレイで思わず手にしたくなりました」と、みどりさん。
2月のスイートピーでもご紹介しましたが、専用の染色剤を茎から吸わせて色を付ける“染め”のお花です。幻の蝶々の羽のように花脈に浮かび上がった色合いが芸術的。一輪でも十分な存在感がありますよね。
ちょっとしたサプライズギフトに、もしくは自分のための一輪に、みどりさんの言葉のとおり思わず手にしたくなるアート作品のようなカーネーションです。
様々な種類の中で、ひときわ良い香りがしたのは「プリメロマンゴ」というチャーミングな名前のカーネーション。濃いピンク色とベージュが混ざり合った、オレンジがかったニュアンスカラーのお花です。
ややスパイシーな独特の香りがするのですが、カーネーションのこの甘くスパイシー香りには香辛料の成分があり、ヨーロッパではお酒や料理、香水の原料に用いられてきました。
見た目はフェミニンなのに香りはスパイシー。そんなギャップがこの「プリメロマンゴ」というカーネーションの魅力です。
紫がかった濃いピンク色と淡いピンク色のツートンの花は、「ハリケーン」という強そうな名前のカーネーション。深紅のカーネーションに負けない華やかさがとても魅力的です。
見ればみるほどカーネーションとは思えない、まるで薔薇の花のような高級感とフェミニンさ。凛とした大人の女性に贈りたい品種です。
そして、最後にご紹介するのが、とても繊細なニュアンスカラーのカーネーション「バビロン」です。ベージュのベースカラーに紫色の斑が入った美しい花びら。なんてセンスのいいカーネーションなのでしょう。
小さな花びらの中に広がる美しい色の世界。この自然が生み出す美しさに魅了されながら、私たちエーテルはいつも商品を企画しています。季節のお花を楽しむように、私たちの商品を選んでいただけたらとても嬉しく思います。
母の日には、無垢で深い愛を。
母の日に贈る花と言えば「カーネーション」ですよね。母の日は、アメリカウェストバージニア州に住むアンナ・ジャービスという女性が、自身の母親の命日に開いた追悼式がルーツのひとつだと言われています。
彼女の母親が好きだった白いカーネーションを捧げたことをきっかけに、その活動が徐々に広がり、やがてアメリカでは祝日のひとつとなりました。
もともと宗教的にも神聖な花とされてきたカーネーションだからこそ、この日にふさわしい花として選ばれたのでしょうね。
先ほど、色別の花言葉をご紹介しましたが、母の日にぴったりの花言葉は赤い色のカーネーション『母への愛』。ピンク色のカーネーション『感動』や『女性の愛』『美しいしぐさ』も合いますよね。
フローリストのみどりさんが選んでくれたニュアンスのあるピンク色のカーネーションなら、ナチュラルな籠や素朴な陶器の花瓶にもよく映えます。お母さんにナイショで、そっとお部屋に飾っておくなんて方法も素敵かもしれません。
そうそう、ナイショの贈り物で「きょうはなんのひ?」という絵本を思い出しました。作:瀬田貞二さん・絵:林明子さん(福音館書店)のとても優しいお話です。
主人公の“まみこ”が、両親へのお祝いに贈り物をするというお話なのですが、家族を想うピュアな気持ちがつまった素敵な物語です。母の日に子どものころの気持ちを思い出してみるのもいいものかもしれません。
また、エーテルでは、母の日限定のオリジナルメッセージカードをご用意しています。母の日の対象期間にエーテルのアイテムをご購入いただいた方にプレゼントしていますので、カーネーションと一緒にエーテルのアイテムもぜひご検討ください。
季節を呼ぶ“ミニブーケ”をプレゼント!
この連載では、毎月1名様に季節のミニブーケをプレゼントしています!
いつも素敵な旬のお花を教えてくれる「ハナと枝」のみどりさんに、瑞々しい旬のお花を選んでもらいますので、どんなブーケが届くかお楽しみに!
みどりさんの審美眼で選ぶ個性的で美しい花が、季節の彩りを連れてきてくれるはずです。ぜひご応募ください!
応募締切:5月5日(水)まで
※今月の応募キャンペーンは締め切らせていただきました。ご参加ありがとうございました。当選者の方には、後日ご記入いただいたメールアドレスにご連絡させていただきます。メールフィルタをご利用されている場合は、[aet.jp]ドメインからのメールを受信できるように設定してください。
【カーネーション】
学名:Dianthus caryophyllus
分類:ナデシコ科 ナデシコ属
原産地:地中海沿岸、西アジア
別名:ジャコウナデシコ(麝香撫子)、オランダセキチク(和蘭石竹)
開花期:主に春から初夏
誕生花:2/16 4/15(白)5/14(赤)6/15 11/20(赤)
花もち:1週間から10日