女性に届けたい鮮やかなコードバン。

革が好きな女性に届けたい
常識を覆す、鮮やかなコードバン
― 長野県・飯田市 ―

「革のダイヤモンド」と呼ばれるほど、なめらかで艶やかな光沢が特徴のコードバン。コードバンとは、馬の臀部(おしり)の一部から採れる革のこと。稀少で美しいことから、数あるレザーの中でも特に高級品とされています。

革が好きな人に好まれるコードバンですが、市場にでまわっているコードバン製の革財布は黒や茶色がほとんどで、デザインもメンズライクなものばかり。「革のダイヤモンド」と呼ばれるほどに美しい素材だからこそ、私たちが求める女性のための革財布をつくりたい。そんな思いを抱えて、ある場所へと向かいました。

今回、私たちが訪れたのは長野県・飯田市。古くから木曽馬などの農耕馬を産出してきた長野県だからこそ、馬革の加工を得意とするタンナーがいます。南アルプスと中央アルプスからの支川を集めて流れる天竜川のほとりに工場を構える「宮内産業株式会社」でした。
創業80年。国内で流通するほぼすべての本革ランドセル用の牛革、馬革を取り扱う同社は、鮮やかな発色のコードバンを得意としています。その証拠として、コードバンの世界シェアはなんと40%。国内名門タンナーのひとつです。

熟練の職人によって採掘される、わずか2mmの革

工場では老若男女、総勢40人が一同に作業に取り掛かっていました。そんな中、ひときわ大きな機械の前で黙々と作業に取り組む、洞田さん。担当している作業は「削りだし」といい、革を加工する全工程で最も大切な作業だといわれています。

これは、削りだしたあとのコードバン層。上部の色の黒い層がコードバン層で、下の層が残りの革の部分。もともとはこのコードバン層を覆うようにもう1つの層がありました。牛革など、通常の革素材では皮膚表面の部分を使いますが、コードバンは馬のおしりの一部にある厚さ2mm程度のコードバン層を裏と表から丁寧に削りだして革に仕上げられるのです。

「革も一枚一枚違うから、削り出す厚さや角度なんかは革の状態を見極めないといけなくてね。だから毎回が勝負だよ。負けることはないけどね。」

そんなふうに語る洞田さんからは、長い職人人生で培った自信と心意気が伺えました。

革から革を発掘する。まさに宝石のような、コードバン。今回、宮内産業の協力により、私たちが求める「桜色」のコードバンを作り出すことができました。ここから製品に仕上がるまで、あともう少し。
革が好きな女性へ。そして、上質を求める女性へ。私たちが追い求めてきた、「女性のためのコードバン」を楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

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洞田さん