モノクロで描かれた花柄が
洗練された美を放つ、ゴートスキン

白、黒、グレー、３色しか使っていないのに、奥行きや気品まで感じられるこの革の秘密は、加工法。 一見シンプルに見えるけれど、実は様々な加工が施されてるのです。スムース加工で表面をなめらかに仕上げ、その後エナメルコーティング。真っ白になったのレザーの上に、マットの染料で花を絵付け。その後パールの入った染料で部分的に加工を施す・・通常では考えられないほどの手間と時間をかけた、アートレザーなのです。

花々の間からのぞくエナメルの艶やかさや上質感、マットとパール加工の異なる質感で表現した花々の奥行き・・一般的なモノクロのプリントとは一味もふた味も違う仕上がりは、イタリアのタンナーだからこそなせる職人技です。

この革を求めて訪れたのはイタリアでした。イタリアのタンナーが他と違うのは、革の加工への情熱と技術です。一枚のレザーをまるで絵画のように、様々な加工を施しながらアートの領域にまで高めていく。芸術に愛され、職人の手仕事がいまも生きている都市だからこそ生まれるアートレザーは、他では決して出会うことができません。