こんにちは! エーテルスタッフの真田です。
本日は皆さまに大切なお知らせがあります。
エーテルで、最も永く愛されている「サクラレザー」。長らく完売しておりましたが、6/11(金)に再販されたアイテムから、 革の仕様が変わりました。
見た目にはさほどの変化はありませんが、 計画を練った、想い入れのある仕様変更でしたので、今日はその新しいサクラ革について、お話しさせてください。
ヌバックレザーからグレインレザーへ
まず何が変わったのかと言うと、「ヌバックレザー」から「グレインレザー」に革が変更されました。
・ヌバックレザーとは?
・グレインレザーとは?そのメリットは?
など、ひとつずつ、説明していきたいと思います。
ヌバックレザーとは
ヌバックとは、バフがけ(ヤスリがけ)されている起毛革のこと。
起毛革の代表的なものだと、「スエード」が分かりやすいかもしれません。冬になると、スエードブーツなどをよく見かけますよね。あのように少し毛羽立った革を、起毛革と言います。
ただ、ヌバックとスエードでは、使われている革が違います。
ヌバック(Nubuck)・・・おもに牛革の表面
スエード(suede)・・・おもに豚革の裏面
おもに「牛革の銀面(表面)」をバフ研磨(ヤスリがけ)して起毛させて作られるヌバックレザー。革の表側に当たる部分の銀面をバフがけしているため、 床面を使用するスエードに比べて丈夫だといわれています。
また牛革なので、スエードよりも値段が高くなる傾向にあります。
つまり、ヌバックは起毛革の中では丈夫で高級な革になるわけですが、
一方で起毛革自体、汚れ耐性がないため、どうしても日光や油汚れに弱いという性質を持ちます。
桜の花びらのような、ふわりと柔らかい表情を表現するために、起毛革のヌバックレザーを採用していましたが、どうしても汚れやすく、
「大変気に入っているので永く愛用したい」というお客様のリクエストにお応えしたいという気持ちが強くなっていきました。
そうして、革のリニューアルに向けて試作が始まったのです。
グレインレザー
桜の花びらのような柔らかい質感を残しながら、耐久性に優れた革を探し、たどり着いたのがグレインレザーでした。
グレインレザーとは、銀面に、揉み、薬品による収縮、型押しなどの加工を加え、シボ(細かい凹凸)を有した革のこと。銀面をそのまま使用するため、革本来の柔らかい表情が楽しめます。
また、傷などがなく、繊細できめ細やかな良質な部分のみしか使えないため、それ自体が高価なものとなります。
そして、ツヤがしっかりと出る加工で、革自体の耐久性が上がり、より丈夫に仕上がるのが特徴です。
お手入れも簡単になりました
ヌバックレザーは汚れがつくと落としにくく、お手入れが難しい一面もありましたが、グレインレザーにしたことで革の耐久性が上がり、ケア方法も楽になりました。
①使用前に、汚れ防止のため防水スプレーをかけます。容器を軽く振り、噴射口を水平にし約20~30cm離してスプレーしてください。
②さらに汚れが気になる場合は、レザーソープで気になった部分を綿棒などを使用して擦ります。
他の革製品と同じように、まずは汚さないことが一番大事なので、使用前に防水スプレーでプロテクトすることをおすすめします。
あとは汚れた時や月に一度くらいのケアで、革はより一層長持ちしますよ。
さらに美しく艶めくサクラレザー
ヌバックレザーのように柔らかい質感で、かつ汚れが付きにくいもの。
これがグレインレザーにリニューアルした理由です。
グレインレザーにしたことで、より艶めきが増したサクラレザー。淡く色づく桜色はそのままに、花びらの輪郭に沿って施していたパール加工が一層映えます。
またヌバックを気に入っていただいた方にも、ご納得いただける質感に仕上げることができました。
長く愛していただいているシリーズだからこそ、 大切に守りながらも、さらに良くなるよう、進化させていきたい。そんな想いで、これからもみなさまにときめきを届けられますよう、スタッフ一同邁進してまいります!
長い説明になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。