みなさん、こんにちは。
連休の多い9月。みなさんはどうお過ごしでしょうか?まだまだ残暑が厳しい毎日ですが、もうすぐ秋分の日。朝晩の風に、空の高さに、小さな変化を見つけたい。ささやかな季節の移ろいを感じ取れる心の余裕を持っていたいなと思う今日この頃です。
さて本日は、夏から秋にかけて美しく咲く9月の誕生花“ダリア”をご紹介します。バラと同じく「花の女王」と呼ばれるダリア。一輪で絵になる華やかさと、豊富な色や形でとても人気のあるお花ですよね。
毎月恒例の誕生花のブーケプレゼントもご用意していますので、どうぞ最後までお付き合いください。
メキシコの国花、高原に咲く「ダリア」
名前を聞くだけで鮮やかな色が思い浮かぶ「ダリア」の花。そんな華やかなダリアは、南米メキシコの涼しい高原が原産の球根植物です。メキシコの国花でもあり、原種のダリアは現在のフリルのような花びらを持つ大輪の花ではなく、コスモスのような一重咲きの花だったようです。
スペインの植民地となった18世紀ごろ。メキシコからヨーロッパへとダリアの種が運ばれ、その後品種改良が盛んになります。わずか数種類だった原種から、今では3万種を超える品種が作り出されているそうです。
エーテルでは、切花からお庭まで手がけている「ハナと枝」のフローリスト、みどりさんに素敵なお花をセレクトしていただいています。今回は、原種のダリアに近い雰囲気をもつ、オールドスタイルのダリアを届けてくれました。
豊富な品種によって印象がガラリと変わるダリア。「おすすめはたくさんありますが、今回の昔ながらの古風なダリアも可愛いですよ」と、みどりさん。
フリルのような大輪のダリアとは違って、それぞれの花びらの形や色合いが力強く、飾るだけでハッピーなエネルギーを感じます。
古代アステカ帝国で神聖な花とされていたダリア。アステカの人々の間では「アコクトリ(水笛)」と呼ばれていたそうです。水笛なんて素敵な響きですよね。ストロー状の花茎がその名の由来なのだとか。
現在の花名「ダリア」は、植物学者の名前が付けられたものですが、個人的には「水笛」の方がロマンチックで好みです。
古代の神話や花言葉、花の名前に触れるたび、当時の人々の感性に感銘を受けます。美しい自然を前に、素直に感動できる心をいつでも持っていたいですよね。
花言葉は「華麗」「移り気」
ダリアの花言葉は、その姿の通りのメッセージで溢れています。
『華麗』
『気品』
『優雅』。
非の打ち所がないとはこのことでしょうか。また、色によっても花言葉がつけられています。
白色:『感謝』
赤色:『華麗』
黄色:『優美』
「花の女王」と言われるだけあって、凛とした美しい花言葉ばかりですよね。
その一方で、ダリアの花を最も愛したお妃さまのエピソードに由来する『移り気』という花言葉も持っています。
ダリアを愛したお妃さまと言えばフランスの皇帝ナポレオン1世の最初の妃「ジョセフィーヌ」。ジョセフィーヌはダリアを自らの花と宣言し国外への持ち出しを禁止していたのだとか。そんなある日、ジョセフィーヌの自慢の庭から球根を盗まれるという事件が起きます。
怒ったジョセフィーヌは、買収された庭師を追放すると、ダリアの栽培をいっさい辞めてしまいました。『移り気』や『裏切り』という花言葉は、この事件に由来すると言われています。
色ごとの花言葉を知ると、プレゼント選びが一層楽しくなりますよね。
9月の誕生月の花、ダリア。人々を魅了してきた歴史は、古代アステカ帝国へと遡ります。記録がある中ではということですから、もっと古くから、たくさんの人に目に見えないエネルギーを与えてきた花なのでしょうね。
9月生まれのみなさんは、そんな目には見えないエネルギーをたくさんの人に与えられる人、目には見えないものこそ大切にできる人なのではないでしょうか。
この花を愛したお妃さまジョセフィーヌは、自由奔放なエピソードが多い女性ですが、その一方で誰にでも分け隔てなく接する気さくな人だったとも言われています。
ナポレオンと愛情を超えた深い想いで結ばれたジョセフィーヌ。勝利の女神と言われたお妃が愛した花を誕生花に持てるなんて勇気が湧いてきますよね。
中秋の名月とダリア
本日9月17日(火)は、2024年の中秋の名月です。お月見の日ですね。中秋の名月と言うと9月頃のイメージがありますが、旧暦を当てはめると9月〜10月の間で毎年違います。また、中秋の名月が満月になるとは限りません。
ちなみに、今年の満月は明日18日(水)です。まんまるでも少し欠けていても、お月さまが美しい季節であることに変わりはありません。どうぞこの2日と言わず少しずつ欠けゆくお月さまを見上げて、古来からの風情を楽しんでくださいね。
天気が悪そうな時にはダリアの花をお月さまに見立てても素敵です。ススキと旬の食べ物を添えれば、カジュアルなお月見スタイルに。秋がぐ〜んと、近づいてきますよね。
誕生花のブーケをプレゼント!
この連載では、毎月の誕生花のミニブーケをプレゼントいたします!
「その時々、一番美しいお花をお届けします」とみどりさん。プレゼントのブーケは、お届けのタイミングで旬のお花を選んでいただきますので、ダリアの花の色や種類はお任せくださいね。
「ストロー状の茎をしたダリアは水が上がりにくく、あまり日持ちしません。こまめに水切りをしてくださいね」とみどりさん。贈り物にする時には直接お渡しできるとベストかもしれません。
プレゼントのブーケは、お届けのタイミングで旬のお花を選んでいただきますのでどんなアレンジが届くのかお楽しみに!
改めまして、9月生まれのみなさまお誕生日おめでとうございます!どうぞ素敵なお誕生日をお過ごしください。
※今月の応募キャンペーンは締め切らせていただきました。ご参加ありがとうございました。
当選者の方には、ご記入いただいたメールアドレスに後日ご連絡させていただきます。当選通知メールが未着の場合や、通知メールに記載した返信期日までにご返信いただけない場合は、当選無効とさせていただきますので何卒ご了承ください。
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【ダリア】
英名:Dahlia
分類:キク科テンジクボタン属(ダリア属)
原産地:メキシコ、グアテマラ
別名:テンジクボタン(天竺牡丹)
開花期:夏~秋
花もち:2~5日
誕生花:6/5 7/29 8/17 9/15